こだわりのアイスクリーム店

先日香港に出張した際、現地で起業家支援ファンドのオーナーと話す機会があった。このファンドは先に、香港のアイスクリームビジネスに出資することを決めたという。アイスクリームならどこでも買えるので、そのビジネスに何か光るものがないと出資できないはずと思い、詳しく聞いた。

すると、日本産フルーツだけを使うアイスクリーム店だという。例えば静岡産メロンをぜいたくに半分使って、特製アイスクリームを乗せる。日本円で一個2000円以上する高価なデザートにもかかわらず、オープンから客が殺到し、最初の月で約1千万円の売り上げがあるという。富裕層が多い香港人は舌が肥えており、中途半端な味では満足しない。そのため一都市にすぎない香港が、日本産フルーツの輸出先として国別でも米国に次いで2位だ。日本産だけを使うこだわりが、香港人の嗜好(しこう)をとらえたようだ。

自国産を誇りにするオーストラリアやNZでも、似たような発想のビジネスが可能かもしれない。(西嵐)

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