健康は高価
子どもができてから特に食べ物に注意を払うようになり、有機食品などは高価なので最近は大量買い(bulk buy)を利用している。自然食品会社で働く友人が定期的に健康志向のコミュニティグループからの注文を集め、卸価格で買い付けてくれるのだ。この国は食品表示も明瞭だし、昨今の健康ブームのおかげでこうしたチャンネルが発達していて助かる。
健康意識の高い友達が、プラスチック包装商品に続き、今後は缶詰もボイコットすることにしたという。缶詰の内壁の成分は、環境ホルモンとして知られる化学物質BPAが9割だからだそうだ。
有機素材だけでなく包装材料にまで幅が伸びると、哲学を貫くのも大変だ。メキシコ系の彼女は、トマト缶、ツナ缶、豆缶などタコス材料を多量消費してきたが、今後はツナも生から調理となると高くつく。彼女が山奥へ引っ越すのが先か、この国がフランスに続いて完全にBPAを排除するのが先か、気になる。(百花)
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