「便利」って何よ

安売りセールを利用して、以前から欲しかったフィリップス製の「エアフライヤー」を買った。最高200度の空気を高速で循環させることで、油を使わずに揚げたように調理できる商品だ。なるほど冷凍のフライドポテトなどは、確かに味は落ちるかもしれないが、まずまずの仕上がりになる。

わが家は、強力な電磁波を使う電子レンジを使わない主義(?)なので、調理が格段に便利になった。この便利さに味をしめて、出来合いの冷凍食品が増えてしまわないか心配だ。だがそういえばホットサンドメーカーやジューサーミキサーなども、買った当初はこれは便利だと喜んで使っていたのに、今ではほとんどお蔵入りなので、これもそうなるのかも。

では、あの便利さは何だったのか。おそらく便利とは絶対的なものではなく、単なる流行にすぎないのだろう。エアフライヤーの流行寿命を思い、薪の火でご飯を炊いていた時代を想像した。(西嵐)

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