オーストラリアの弁当事情

オーストラリアの公立小学校には冷蔵庫がない。それとも筆者の地元の学校に予算がないだけかもしれないが、とにかく5歳の娘が通う学校には生徒が使える冷蔵庫がなく、弁当箱には保存用アイスを入れなければならない。

そしてこの保存用アイスというのが、市販では、それだけでお弁当くらいの重量がある代物で、日本のスーパーでアイスクリームを買ったらサービスで入れてくれるような気の利いた小さいものではない。そもそも学校の鞄は巨大なのに、この保存用アイスが入った鞄を背負う5歳児たちは皆後ろにひっくり返らないよう前かがみに歩いている。

暇さえあれば小型の保存用アイスを探してきたが、やっと見つけたトラ柄のものが、3カ月もしないのに破けて使えなくなってしまった。日本の水準の保存用アイスを製造して販売する企業が登場しないものかと願って止まない。(百花)

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