イケアでハイ

当地では「アイケア」と発音するスウェーデン家具のイケアは食べ物も安い。歩き回って疲れたので、おかわり自由のコーヒーを飲むことにした。

久しぶりに来たら、コーヒーマシンが1杯分の豆をひく方式に変わっていた。そのせいか、なかなか列が進まない。先頭の男女がやけに時間がかかっている。男性は頭にターバンを巻いているのでシーク教徒なのだろう。見ると、エスプレッソのボタンを何度も押している。紙コップ一杯分のエスプレッソを注ごうとしているらしい。どうりで時間がかかるわけだ。視線が気になったのか、女性は後ろを振り返り、「ソーリー。このマシン、遅くって」。

やっと2人が立ち去った。シーク教徒は飲酒が禁じられているのでカフェインを大量に求めるのかもしれないと考えていると、自分の番が来た。カップをマシンに置き、ボタンを押して後ろを向くと、先ほどの2人が2杯目を飲もうと並んでいた。いや、もしかすると3杯目……。(城一)

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ウェルス編集部