生かきは止められない
日本に帰国した際、三重県志摩市の的矢湾で生産される「的矢かき」を食べに行った。旅館で蒸しかきを堪能した後、仲居さんに生かきを求めたところ「ノロウィルスが問題になってから、生かきを出していません」と言われた。
オーストラリアでは、生かきばかりを好んで食べ、食中毒の心配をまったく考えていなかった。調べてみると、シドニー近辺で名産のロック・オイスターも、食中毒の危険があるようだ。生産者による浄水システムを利用した努力もあるが、食品問題の訴訟を扱う弁護士によれば、過去20年間を振り返ると、直近の5年で生かきによる食中毒の事例が増えているという。
そうはいえ、かきはレモンをかけるかこしょうをかけて食すのが、自分にとって最もおいしい。今後もニューサウスウェールズ州の海岸部に行って、生かきを食べさせてくれるところを求めることを止めるつもりはない。(頼徳)
投稿者プロフィール
最新の投稿
- トップ記事2024年4月19日豪の水産物生産高、停滞へ 養殖は成長
- 水産2024年4月19日TAS労働党の新党首、サーモン養殖事業を擁護
- 水産2024年4月19日NZロブスター業界、自主的漁獲制限を導入
- 畜産2024年4月19日豪の畜牛価格、2年で倍に=アナリスト予想