ツナ缶大国

ーストラリアの魚介類売り場は肉類と比べると非常に狭く、鮮魚に関してはサーモンやトラウト、バラマンディーなど4~5種類だけとあまり見栄えがしない。しかしツナ缶に関しては特別で、商品棚を3~4個占有するほど、複数のブランドのさまざまな味の商品が豊富に取り揃えられている。

日本ではマヨネーズと和えるなどして調理するため味付けなしの製品が多いが、こちらのツナ缶は「Skipjack Tuna(カツオ)」を使っているため若干身が固く臭みがあるためか、トマトやチリ、レモン、ワサビなど味付きのものが一般的だ。

スナック感覚でそのまま食べることが多いようで、特に仕事のランチタイムにジムに通うようなストイックなオージーには定番のお昼らしい。確かに、缶詰の煮豆とツナ缶を混ぜて味付けもせずそのままかき込んでいる姿をよく見る。ツナ缶を愛用する知人に飽きないのかと聞いたところ、「プロテインのようなものだ」と、いい笑顔。いっそプロテイン入りのツナ缶を出せば売れるのではないだろうか。(松子)

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