ワインのうまみ

オーストラリア産ワインの人気が世界中で高まっていることで、ワインの味わい方、楽しみ方のノウハウにも関心が集まっている。

ワインをただのアルコール飲料として飲むだけではなく、色や香り、食事との組み合わせなど、さまざまな面からワインを楽しんでいるようだ。ワインのラベルに記載される商品説明にも、色の表現にはただの「赤」や「白」だけでなく、「ルビー」や「琥珀(こはく)」などニュアンスに富む表現が使われており、ワイン愛好家にはロマンチストが多いようだ。

味の表現については、甘み、酸味、塩味、苦味に近年「うま味」が加わった。うま味と聞いて筆者が真っ先に思い浮かべるのは、日本の食卓でおなじみのグルタミン酸ナトリウム。ところがオーストラリア人によると、うま味とは「ベジマイトのような風味」だそうだ。ベジマイトはイースト酵母の黒いペーストで、オーストラリアではパンと一緒に広く食されている。所変わればうま味も異なるので、ワインもオーストラリアらしい特長が出るのだろう。(梅枝)

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ウェルス編集部