お酒を買うには

リカーショップでワインを物色していたら女性に話しかけられた。どうやらIDを忘れたとのことで年齢証明ができないから代わりにお酒を買ってほしいということらしい。オーストラリアではお酒は専門店でしか購入できない。また見た目が25歳以下に見える人は店員の判断で身分証明書の提示を求められることになっている。

その女性は、私に10豪ドル(1豪ドル=約82円)のワインと銀行のカードを渡してきた。白人女性で見た目では判断しにくいが、おそらく20代で飲酒年齢の18歳は超えているように思えた。他人のカードを使うのは気が引けるので、現金はないのかと聞くと「ない」という。彼女はカードの残高を携帯で示し、お金はあるから大丈夫だと見せてきた。アルコール中毒者にも見えず、10豪ドルのワイン1本だけならと購入して渡すと、彼女は感謝して去って行った。

店員は私には身分証明書の提示はまったく求めなかった。確かに25歳以下ではないが、求められないのも寂しいものだよと今度彼女に会ったら伝えたい。(花坊)

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