第6回 オーストラリア産!パースで買える日本野菜リスト

海外の慣れない気候の中で生活していると、体が疲れて食欲があまりない時ってありますよね。長年食べ慣れた日本の食事が恋しくなります。今回はパースで発見した、和風の家庭料理に使える野菜たちをピックアップしてみます。

野菜を見つけたのは、パース在住日本人にも広く知られる、MorleyにあるMCQというアジア系マーケット。これから紹介する野菜は、輸入品ではなく全て国産です。最近はアジア系だけでなくオーストラリアのスーパー大手でもアジアの野菜が販売されるようになってきました。

まずは春菊。ベトナム語らしいですが「TAN O」や「RAU TAN O」として売られていました。日本語の「Shungiku」の名前も結構知られています。日本では夏によく出回るつるむらさきも、「MONG TOI」 などとして販売されています。しょう油との相性が良いので日本の野菜のイメージがありましたが、春菊同様にアジア料理で広く使われています。またしそも、日本の青しそとはちょっと違いますが、似たものが「TIA TO」として売られています。

■英語名は普及した証?

日本でも炒め物などによく使われるようになった東南アジアのヨウサイ(空芯菜、くうしんさい)は「Water spinach」として販売されています。白菜や大根、チンゲイ菜はそれぞれ、「Chinese Cabbage(Wombok)」、「Chinese Radish(White Radish)」、「Pak Choy」の英語名が普及しており、地元のスーパーでも見かけるようになりました。お鍋の季節にかかせない白菜、スープや炒め物にも毎日使えます。日本でも栽培されている中国野菜の一つ、菜心(サイシン)も、「Choy Sum」として販売されています。

そして欠かせないネギですが、野菜売り場で「ネギだ!」と強い存在感を示す太目の長ネギ「リーク(leek)」は、日本のネギに比べて香りがマイルドで歯ごたえがしっかりしており、和食に使いたい場合は、日本で言う小ネギのような感じの細ネギ「Spring Onion」の方が適していると思います。

この細ネギの名前、パースではSpring Onionですが、オーストラリアのレシピ本を見ると、「shallots(eshalots)」、「green shallots」、「scallions」、「green onion」などと様々な名前が各地で使われているようです。

■日本人に親しみのある野菜

オクラはそのままの名前で販売されています。水菜も「Mizuna」としてオーストラリアで定着しているようですが、パースでは日本のように束で売られているのを見たことがありません。パースで主に売られているかぼちゃは、ケントかぼちゃ、バターナッツかぼちゃ、ジャパニーズかぼちゃですが、煮物にするならば、日本のかぼちゃに近く、甘みとほくほく感のあるジャパニーズかぼちゃ。ケントかぼちゃは煮物ではイマイチでした。オーブン焼きが合うかと思います。さやえんどう(絹さや)も肉厚の「Snow pea」として手に入ります。

そのほか、寒い季節になってくると、オーストラリア産のれんこん(Lotus root)、里芋(Taro)、山芋・長芋なども見かけるようになります。今後どのような野菜が出てくるか、見つけていきたいです。

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投稿者プロフィール

名取 知衣子
1973 年東京生まれ。2013 年から西オーストラリア州・パースに在住。夫、ハイスクールに通う長女、プライマリースクールに通う長男の4人家族。日本と異なる生活に試行錯誤するうちに、オーストラリアの豊かな食事情に興味を持つようになる。オーストラリアのローカル食材を使って日本人が手軽に楽しめる家庭料理を研究中。レシピをブログ「パースで手作りざんまい(http://perth-zanmai.com/)」で公開している。