第11回 自家焙煎で美味しい麦茶、オーストラリアでも簡単

大麦(Barley)って食べたことがありますか。オーストラリアではスーパーで普通に買える食材です。わが家では寒い季節には温かいスープが欠かせませんが、こちらのレシピでは、よく皮を取り除いた大麦(Pearl Barley)をスープに入れています。ちょっとゆでるのに時間が掛かりますが、試しに入れてみると、プチプチとした食感と、スープに染み出したほのかな甘みが、結構いけます。

炒った後の出来上がりの色

炒った後の出来上がりの色

寒い日には温かいお茶も飲みたくなりますが、料理用に買った大麦を見ていて、ふと、これで麦茶が作れないかと思いました。カフェインの心配をせず、ホットでもコールドでもごくごく飲める麦茶。これから春のピクニックでも活躍しそうです。

大麦は、料理に使う時もそうですが、最初にザッと水で洗います。麦茶を作る場合は、よく乾かしてから炒ります。基本的にゴマを炒る時と同じような感じで、鍋に大麦を入れ、中火にかけて、木べらでかき混ぜながら温めていきます。火が通ってくると麦の豊かな香りがただよって、至福のひと時です。若干焦がしてしまったかなという方が、香り高くおいしい麦茶ができます。逆に軽めに焙煎すれば、まろやかなお茶になります。

思っていた以上に簡単に出来てしまったオーストラリア版麦茶。特にコツもなくできます。ブログには、わが家で作る時に作りやすい、一回分の分量と手順をまとめてありますので、参考にしてください。

日本で飲んでいた麦茶と比べるとお茶の色は薄めですが、日本で一般的に売られている麦茶のティーバックは、麦を粉砕してあるものが多いそうです。味と香りに関しては、私はオーストラリア版に特に物足りなさは感じません。とても素朴な味わいです。

 

■オーストラリアの大麦

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スーパーでは袋入りで売られています

オーストラリアでは大麦は、小麦に次いで生産が盛んな穀類だそうです。東はクイーンズランド州南部からニューサウスウェールズ州、ビクトリア州、南オーストラリア州の東南部沿岸で、西オーストラリア(WA)州ではウィートベルト(WAの穀倉地帯)を中心に、広い範囲で生産されています。生産分のうち約70%強が食用、残りの30%弱が、ビールやウイスキーなどの醸造用麦芽だそうです。オーストラリアでは、各地で特徴あるクラフトビールも多いですよね。多くの個性あるブルワリーが、こだわりのおいしいビールを作っていますが、なるほど納得です。

 

■日本の焼酎にも!?

大麦はまた、輸出用の作物としても重要です。日本にも輸出されていて、たとえばWA州で生産された大麦は、焼酎の醸造用に、日本にもたくさん輸出されているそうです。ネットでみたところ、日本の会社が作っている麦茶の中には、原料にオーストラリア産の大麦を使っているものもあるそうです。

そうすると日本では、知らず知らずのうちに、わたしがパースで作っているオーストラリア版麦茶と同じものが、麦茶として飲まれているのかもしれませんね。そう考えると、なんだかおもしろいですね。

名取 知衣子

投稿者プロフィール

1973 年東京生まれ。2013 年から西オーストラリア州・パースに在住。夫、ハイスクールに通う長女、プライマリースクールに通う長男の4人家族。日本と異なる生活に試行錯誤するうちに、オーストラリアの豊かな食事情に興味を持つようになる。オーストラリアのローカル食材を使って日本人が手軽に楽しめる家庭料理を研究中。レシピをブログ「パースで手作りざんまい(http://perth-zanmai.com/)」で公開している。

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