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第12回 パースの白身魚!「簡単すぎる」ごちそうレシピ
- 2016/10/21
- パースで暮らす~食のダイアリー~, 企画・特集
パースに来るまでは、日本ほど魚を食べる国はないのではと思っていました。しかし、実際はそんなことはなく、パースでも人気の食材です。売られている魚は、種類は日本ほど豊富ではありませんが、オーストラリア固有のものがあり、それがまた結構おいしいのです。
パースで食べられる魚介類についてはほかの記事でも触れていますが、国内で一番ポピュラーな魚といえば、やはり「タスマニア・サーモン」ですね。寿司のネタなど、日本人にも人気です。タスマニアの州で養殖されているアトランティックサーモンで、パースでも季節を問わず見かける魚です。
パースならではだと、おいしい西オーストラリア(WA)州産の魚。WA州は南北の広い範囲でインド洋に面しており、南側は南極海に面しています。そのため、州で流通するローカルの魚介類は、年間を通して思ったよりも多様です。
特にWA州沿岸で採れる魚としては、ざっくりと分類して、タイの仲間の白身魚が多いように思います。魚をさばく(はらわたやウロコを処理する)ことを英語ではCleaningと言いますが、魚屋さんによっては、頼めば処理をしてくれます。魚1匹丸ごとから処理済のもの、さらに進んで切り身のものまでいろいろな状態で販売されています。
■楽しめるのは白身魚

調理の簡単な切り身でも購入できます
広く流通していて、私が料理に使いやすいと思う主な魚を4つご紹介します。まずはWA州北部の温暖な海で採れるスナッパー(Snapper)。人気があり、よく店頭で見掛けます。日本人にも食べやすい白身魚で、Pink Snapper、Crimson Snapper(Red Snapperとも言う)、Saddletail Snapperなどがあります。
そしてタイ科の魚であるブリーム(Bream)。WA州の南側で取れるそうです。ちなみにスナッパーとして紹介したPink Snapperですが、実は種類としてはブリームに属するそうです。紛らわしいですね。
さらにWA州北部のキンバリーが主な漁場となっているのが、バラマンディ(Barramundi)。海水だけでなく、淡水でも生きられる魚だそうで、温暖な河川でも採れることがあるそうです。味の良い白身魚で、高級なフィッシュ&チップス店ではフィッシュにバラマンディが使われていることもあります。
最後はコブラー(Cobbler)。価格が若干安めで、国内の南側の海で生息している、なんと毒のあるゴンズイの仲間です。毒のある背びれ・胸びれのとげには気をつけて下さい。身はとっても柔らかくておいしいんですよ。
■「新鮮さ」が一番の調味料!
こうした白身魚の切り身を利用した簡単なレシピをご紹介します。魚の身に輪切りにした生レモン、スプリングオニオン(小ねぎ)、ショウガを重ねて、白ワインをかけ、オーブンで焼くというものです。
オーブン皿にアルミホイルでふたをしたら、蒸し焼きにします。……はい、それだけです。
本当に手軽なのに味は最高!それはやっぱり、私の料理の腕……ではなく、魚自体が持っているおいしさや新鮮さ、これに尽きると思います。旬のレモンを使った、白身魚とレモンのオーブン焼きのレシピをブログで紹介しています。良かったら試してみてください。
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