第24回 パースで「枝豆」栽培体験記!

乾燥した気候のパースでも枝豆を

日本では夏になると当たり前のように店頭に並ぶ枝豆ですが、パースで手に入るのは冷凍の輸入物ばかりです。そこで昨年、自宅で枝豆を栽培してみました。

ちなみに、枝豆というのは実は「大豆」。普段目にする乾燥大豆は、大豆が実った後に完熟させて収穫したものですが、豆が青い状態で収穫したものが「枝豆」です。

オーストラリアでも大豆そのものは生産されており、主な生産地はクイーンズランド州からニューサウスウェールズ州にかけての沿岸地域。西オーストラリア州で大豆が栽培されているエリアは北部のごく一部のみで、雨が多い地域や、かんがい設備が整っている場所のようです。

パースは夏に大変乾燥することと、土壌が砂質(sandy soil)であることで、大豆の栽培には適していないのかもしれません。大豆は水を十分に吸収できないと実つきが悪くなりますが、根を浅く張る性質があるため、地面の深い部分に水が蓄えられていても吸収することができないようです。ただ、大豆はあまり肥沃でない土地でも育つと言われています。

■枝豆の栽培方法

自宅での栽培には、食品店で買ったオーガニック大豆を12粒ほど使いました。15~25度の気温で発芽するそうなので、昨年の9月中旬に栽培を開始しました。

苗ポットにガーデニング用の土を入れ、指を突っ込んで3センチメートルほどの深さの穴を作り、大豆を2粒ずつ入れそっと土をかぶせます。私は乾燥大豆をそのまま植えましたが、大豆を一晩水に漬けてから植えるという方法もあるようです。

発芽するまでは毎日水をあげ、切らさないように注意します。そして約2週間後、順調に芽が出てきました。10センチ以上に育ったところで、野菜などを育てるための大きなガーデンベッド(プランターや花壇)に植え替えます。ガーデンベッドは、園芸用の土(Organic Compost)をたっぷり足し、オーガニック肥料(Sheep manure 、 羊のフン)や緩効性の有機肥料(Organic fertilizer) をよく混ぜた状態で2週間ほど置いておくので、種まきの頃に造っておくのが良いでしょう。

移植後、苗がしっかり根付くまでは、やはり水を切らさないように様子を見ながら毎日あげます。特別な手入れをしなくても、水切れさえ気をつけていれば順調に育ち、ガーデンベッドに植え付けてから2カ月半ほどで、ちらほらと小さな白い花がつくようになりました。

種まきから約5カ月後の2月、ついに枝豆が実り始め、豆が丸々としてきたところで収穫してみました。

2月、無事に実った枝豆

■同じ場所での連作に注意

収穫した後はよく洗って、沸騰したお湯に塩をひとつまみ入れて3~4分ゆでたら、好みでさらに塩をまぶしてから頂きます。そのおいしさに家族からも大歓声が上がりました。

無農薬で育て、植えた後は水やりしかせずにいたのに、良い状態で収穫できました。大豆は連作に弱いらしいので、翌年も植える際は場所を変えた方が良さそうです。また、最後の収穫直前、何者かに枝豆を食われるというハプニングがあり、おそらくネズミではないかと思います。次回はネズミ対策もしっかり考えて、もっとたくさん枝豆を収穫したいと計画しています。

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