第44回 オーストラリアで料理、計量について知っておきたいこと

さて今回は、オーストラリアで料理をするときにとても大切なこと、について。海外で料理を作ろう、と思ったら、必ず知っておきたいことがあります。それは、計量のしかた、表し方。ここでは、オーストラリアのレシピに用いられる計量のスタンダードについて、まとめようと思います。

レシピを読むときに、一番よく出てきて、大切なものは、計量ですね。オーストラリアでは、基本的に

・重さは g(グラム)、kg(キログラム)

・液体は ml(ミリリットル)、 litre(リットル)

が使われています。

 

また、料理の計量でよく使われるものに、小さじ、大さじ、カップという計り方がありますが、オーストラリアでは、

・小さじ1=1 teaspoon(1tsp)=5ml

・大さじ1=1 tablespoon(1tbsp)=20ml

・1カップ=1 cup=250ml

となっています。

 

気をつけなければならないのは、大さじとカップですね。

・日本では、大さじ1は15mlですが、オーストラリアでは、20ml。

・日本では、1カップは200mlですが、オーストラリアでは、250ml。

 

なのでたとえば日本の計量スプーンや計量カップで、オーストラリアのレシピを作ろうと思ったら、計算し直さないといけないし、逆にオーストラリアのスプーン・カップで日本のレシピを作る時も、分量をmlに直して計算する必要があります。カップは、液体だけでなく、小麦粉、砂糖、粉チーズ、挽いたナッツ類、など、粉状の食材の計量にもよく使われています。

 

■材料の単位の表し方

レシピには必ず、材料とその量が書いてあります。日本のレシピだと、

・砂糖 大さじ1

・小麦粉 200g

などのように、物の名前の後にその計量が書かれていますが、オーストラリアのレシピでは、『計量 物の名前』という順番で書かれています。

・1 teaspoon ground cinnamon(シナモンの粉 小さじ1)

・600g chicken thigh fillets(鶏もも肉 600g)

 

量については、たいていは、重量で書いてあったり、計量カップやスプーン単位、液体であれば容積で書かれてあったりします。

そのほかにたとえば日本語では、『1束』とか『1袋』とか『1パック』とかで表すことがありますが、オーストラリアのレシピでもそういったまとまりで表していることがあります。以下に、私が今までレシピでみかけた表現を挙げておきます。

◆bunch(束) 1 bunch asparagus(アスパラガス 1束)

◆tub(食品用の小型の容器・カップのこと) 300g tub sour cream(サワークリーム300g入り  1こ)

◆sachet(粉の入った小袋のこと) 7g sachet dried yeast(ドライイースト7g入り  1袋)

◆sprig(小枝) 1 sprig fresh thyme(タイムの小枝 1本)など。

海外のレシピを見たり、海外の計量器具を使う場合は、それがどこの国のものか、どんな基準で作られているか、確認が必要ですね。

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投稿者プロフィール

名取 知衣子
1973 年東京生まれ。2013 年から西オーストラリア州・パースに在住。夫、ハイスクールに通う長女、プライマリースクールに通う長男の4人家族。日本と異なる生活に試行錯誤するうちに、オーストラリアの豊かな食事情に興味を持つようになる。オーストラリアのローカル食材を使って日本人が手軽に楽しめる家庭料理を研究中。レシピをブログ「パースで手作りざんまい(http://perth-zanmai.com/)」で公開している。