第18回 1頭2億円のペット羊が流行!

世界には驚くことに、1匹当たり数百万円から数億円にも上る高額ペットが存在します。例えばチベット高原原産の犬種チベタン・マスティフの値段は約1億円で、最も高いものでは3億7,000万円にもなります。このほか中央アジア原産で世界中に分布するニシキゴイは数万〜4,000万円、ベンガルヤマネコの赤ちゃんは時価で約3,500万円の価値があるといわれています。

このほかにもホワイトタイガーの赤ちゃんやチンパンジーなどさまざまな動物がペットとして存在しますが、羊も例外ではありません。英タブロイド紙デイリー・メールのオンライン版「メール・オンライン」によると、世界最速スポーツカーのブガッティヴェイロンより高額な、1億7,000万円以上で取引されている羊がいるというのです。

この羊はウェイガー羊(Wagir sheep)という品種で、通称「剣客の羊」と呼ばれています。扇形の長い耳と真っ白な毛色が特徴で、純血腫のウェイガー羊は世界に1,000頭ほどしか存在しません。大変珍しい品種であることから、食用ではなく観賞用のペットとして取引されています。

羊の精液に投資

中国では、このウェイガー羊に対するペット熱はとどまるところを知りません。そしてその状況を利用するかのように、ブリーダーたちは希少種の羊でひともうけしようと画策しているのです。

メール・オンラインによると、中国のウェイガー羊のブリーダーは、110万英ポンド(約1億7,000万円)のオファーを受けたもののこれを拒否。別のブリーダーのパルハティ氏も、新疆ウイグル自治区のディーラーから1,200万人民元(約1億9,000万円)のオファーを受けましたが、オファーを受けた羊がいつでも交配できる状態になっていることから売りませんでした。

ブリーダーたちがウェイガー羊を手放したがらない背景には、投資目的として、ウェイガー羊の需要が高まりをみせていることがあります。中国の家庭では、互いにお金を出し合ってウェイガー羊を購入。繁殖に必要となる羊の精液を売ることで利益を得るというシステムですが、その取引価格は1回の投与量当たり、最高30万人民元までつり上がるといいます。

コレクションの対象に

ウェイガー羊のほかにも、個性的な特徴を持った羊は中国の富裕ビジネスマンの間で人気が高く、コレクターズアイテムとなっています。特に牧羊ビジネスでひともうけしたウイグルのイスラム教徒が、ペット用に購入するケースが多いようです。

100%鑑賞目的としての羊の価値は、羊毛の色や耳の大きさ、また顔の曲線の具合で決まります。これまで最も高値が付いたのはドーラン羊と呼ばれる、中国新疆ウイグル自治区西部のカシュガル地区で飼育された羊で、1,400万人民元の値が付きました。しかしこの6歳の羊を飼育していた男性は、これほどの高額なオファーを受けても羊を手放さなかったといいます。なぜでしょうか。それは、価格が年々高騰しているからです。

オーストラリアでは子羊の価格は州によって異なりますが、だいたい1キロ当たり400豪セント(約400円)といいますから、2億円近くで取引される羊がいるとは本当に驚きですね。

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