第16回 日本の食文化伝えたい!フードライターのジェーンさん

シドニーにオープンした日本食レストラン「YAYOI」の式典で、日本の「定食」の魅力をきっちりと説明していたフードライターのジェーン・ローソン(Jane Lawson)さん。シェフでもあり、日本食のレシピ本「Zenbu Zen」も出版している多才なジェーンさんに話を聞いた。

ジェーンさんはライターとして日本の食べ物や旅行についての記事をSBSなどオーストラリアのメディアに提供しているほか、自らもブログで情報を発信。オージーを連れての京都へのグルメツアーも開催している。名刺にはライターや出版コンサルタント、グルメツアー主催の3つの肩書きが並ぶが、一番力を入れているのはと聞くと、「結局全部」だそうだ。

■京都と運命の出会い

若い頃から日本が好きで、旅行会社ジャルパックにも勤務した。当時は東京がお気に入り。その後、出版業界で働くようになりストレスの多い日々を過ごすようになった時、ふと訪れた京都の「とりこ」になったという。京都にはそれ以前にも訪れたことがあったが、「視覚的な美しさと心を穏やかにさせる不思議な力」が疲れた心に飛び込んできたという。

京都では精進料理や懐石料理もオージーに紹介する。「訪れるたびにもっともっと学ぶことがあると感じる。本当に時間が足りない」のが悩みで、京都に長期滞在して知識を深めたいと長く思い続けているが、ビザを取得するのが難しく、実現できていない。ツアーの参加者は食べ物に強い関心がある人が大半で、塩辛などのとっつきにくい食材にも果敢にチャレンジする一方、カルピスなど、西洋風のものはなかなか試してくれないそうだ。

■シェフが日本食に熱い視線

最近の傾向としては、オーストラリアのシェフから「日本に行くが、どのレストランで食事をすればいいか」という問い合わせを毎日受けるようになったという。「日本食ブームは本当。日本料理とは何なのか、知りたい、学びたいというシェフが多い」という。さらに、プロ向けに食材をどこから調達すれば良いかなどの質問も受けるようになり、対応に「結構な時間が取られている」のが悩みとか。

食材では特に昆布などが不足気味で、そのうちオーストラリアで現地生産されるようになるとみている。「健康効果も認識され始めており、日本の食材を自分のレストランで使おうとするシェフはもっと増えてくる」と語る。

当面の目標としては、二冊目となる日本食のレシピ本執筆と、京都グルメツアーをより充実させること、と語るジェーンさん。一冊目のレシピ本の写真は料理を写したもの以外、全て自分で撮影した。一枚一枚に京都の生活、人、季節が美しく収められており、自らを「京都中毒」と呼ぶジェーンさんの「運命の愛」が伝わってくる。

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