第17回 日差しのダメージ、日をたっぷり浴びた食材でケア!

人の体で最大の臓器である「皮膚」。日本人の長期滞在者や旅行者からは、オーストラリアの強い日差しや厳しい乾燥で皮膚がダメージを受けたという話をよく耳にする。しかし、大自然に恵まれたオーストラリアならではの「お肌のお手入れ法」もちゃんとある。日光をたっぷり浴びて育った、質の高いオーストラリアの食品や植物を使ったスキンケア方法を学ぶワークショップに参加した。

ワークショップの講師を務めたマーガレットさんは、自然を生活に取り入れるためのワークショップを個人や団体向けに行うビビッド・エディブル・ガーデンズの代表。特に今回のワークショップ「ナチュラル・スキンケア」は人気があり、開催するたびにキャンセル待ちになるそうだ。台所にあるものを使って、まるで食事を作るかのようにスキンケア製品を手作りしようという内容。出席者の半数近くは敏感肌だったり、化学薬品などにアレルギーがある人で、リラックスして楽しそうにしていたものの、真剣にメモをとっていた。

■全部スーパーで買える

必要な材料が3~4種類そろえば、スキンケア製品が作れる。台所にあるもので使えるのは、重曹(ベーキングソーダ)、商品名「ボラックス(Borax)」で販売されているホウ酸ナトリウム、ココナツ油、オリーブ油、アーモンド油、酢、蜜ろう(ビーズワックス)。香りを付けたい人はさらに精油(エッセンシャルオイル)や、中東料理のお菓子作りで使われるローズウオーター。

それに加えて、生か乾燥した状態で使う植物は、アロエベラ、レモン、ラベンダー、キク科のコウオウソウ(マリーゴールド)、そして皮が黒く中身が白い欧州の丸大根ブラック・スパニッシュ・ラディッシュだ。店で購入することもできるが、全て家庭菜園で簡単に栽培できる。

ポーランド出身のマーガレットさんによると、「オーストラリアの良いところは、これらの材料全てを簡単に入手できること。スーパーで買っても、庭で育ててもいい」そうだ。スキンケア製品を手作りすることは世界的に人気が出てきているが、オーストラリアのように良質の材料を身近で調達できる環境は「非常に恵まれている」という。

■材料たった4種類

これらの材料を組み合わせてスキンケア製品を作る。思った以上にシンプルで、ワークショップで作ったコールドクリームの材料は蒸留水、ボラックス、アーモンド油、蜜ろうの4種類。防腐剤も何も入っていないが、冷蔵庫で2~3カ月保存できる。

市販のスキンケア製品の原材料表示を見ると、その数の多さに驚く。米国の調査では、スキンケア製品に使われる材料8万2,000種類のうち、8つに1つが工業用の化学薬品だという。大半は使用しても問題がないだろうが、皮膚が損傷したり弱ったりしている状態では、強い化学薬品に思いがけないアレルギー反応を起こすこともある。筆者も、疲れを感じるときは肌への負担の少ないスキンケア製品を選んでいる。

日本に帰国するたびに友人や家族に日焼けなどを指摘されてしまう筆者だが、オーストラリア食材パワーでダメージを回復し、友人や家族に一矢報いたい。現在はラベンダーの香りを付けたハンドクリームを手作りしているが、調子が良い。これから品数を増やす計画だ。

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