第175回 innocent bystander
- 2011/7/28
- たえこのワイン
「早起きは三文の得」とはよく言ったもので、今回のグッドフード・アンド・ワインショーでも開場時に間に合うように行くべきだったと何度も後悔した。特に、午後になるとワインの試飲はどこも込みあう。地域ごとに集まったワイナリーの展示場では各ブースが人だかりで試飲できるまでに何分も待たねばならなかった。また、試飲している間もゆっくりとワインについて話せる雰囲気ではない。次から次へと試飲希望者がやってくる。
人込みの中をかき分けて、やっと一息ついたところにオアシスのようなワイナリーを見つけた。実験用のフラスコに入れたピンクのスパークリングワインを、試飲なのにグラスに半分も注いでくれる。「innocent bystander」というワイナリーで、看板商品の「MOSCATO」はマスカットの果汁だけで作られた低アルコールのスパークリングワインだ。
フルーティでカクテルのように飲みやすい。375mlの小瓶でも売られているので、グラスを使わないでストローで直接飲むのもしゃれている。英国などで人気のアップルサイダーのような感覚で飲めるスパークリングワインだ。ワインのイメージとは少々違ったものだが、アルコール度数14%前後のワインを次々と試飲した後にはこれくらいの軽いものも良いだろう。
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