第167回 Moothi Estate
- 2011/6/2
- たえこのワイン
豪州で一番の人気ワイン品種がソービニョン・ブランから移行しようとしている。そんな記事を新聞で読んだ。2009年ころからソービニョン・ブランは豪州で大人気となった。それまでは長くシャルドネ人気が続いていたが、2008年後半からソービニョン・ブランにそのシェアを奪われた。特に、ニュージーランド(NZ)マールボロ産のものが人気の火付け役で、その代表格の「Oyster Bay」は豪州で最も売れている白ワインだ。
先日訪れたワインフェアでは、3つのブースでシャルドネを飲み比べたのだが、ワインメーカーと年代でこれほど味が違うのか、と感嘆した。典型的なシャルドネは、「年代物、オークの香りがする、はちみつのようなリッチな味わい」でこれにぴったりと当てはまるのは「Walter Wines」の2006年ものだった。逆に「Moothi Estate」の2010年ものは若く、ほとんどオークの香りがしないので、若者に人気のある「リフレッシュタイプ」の白ワインと言えるだろう。
さて、新聞記事ではソービニョン・ブランの次にブームになるワインとして、意外にもピノ・ノワールを予想していた。ピノ・ノワールがソービニョン・ブランほどの人気を獲得すれば赤ワインのシェアが、白ワインよりも高くなることもあるかもしれない。
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