第29回 Mitchelton:PREECE
- 2008/9/18
- たえこのワイン
Mitchelton:PREECE
Mitchelton Wines Nagambie VIC 3608
Tel 03 5736 2221
Fax 03 5736 2266
E-Mail:cds@michelton.com.au
http://www.preece.com.au
最近シドニーは急に暖かくなり、日射しの強い日中だと夏のように暑いのだが、そんな午後に飲みたくなるのが冷やした赤ワイン。冷えた赤ワインは常温に比べてアロマが少なく、アルコール度も低く感じる。食欲がなくなるような暑い午後でも、牛肉のカルパッチョと合わせて冷たい赤ワインを飲むのが気に入っている。
5年前に豪州に観光でやってきた時、日本人経営の宝石店で冷たい赤ワインをサービスしてもらい、それまでの苦手意識が一掃され、「赤ワインって冷やすと飲みやすいんだ」と目からウロコが落ちた気分になった。それからというもの、どの赤ワインが冷やすと美味しいのか時々試していたのだが、ソフトな口当たりのピノ・ノワールやメルローが冷えると少しドライに感じるのでちょうど良いことが分かった。正統派のワインの飲み方ではないが、そもそも豪州人のワインの楽しみ方は「自分の好きなワインこそベストワイン」というざっくばらんなもの。「自分の好きなワインを好きなスタイルで飲めば良い」と自分の中では理解している。
今回冷やして飲んだのは「Mitchelton:PREECE」の2006年シラーズ。大手航空会社のビジネスクラスでも提供されているということで、購入してみた。常温で飲んだときは、ブラックベリーの香りと後半の黒こしょうのスパイシーさが印象的だった。冷やして飲むと、グラス半分くらい飲むまで、あまりアルコールを飲んでいる感覚になれず、まるでジュースのように飲んでしまったので1時間後にはノックアウト。
やはり飲みやすすぎるのも、問題なのかもしれない。
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