第39回 Flying Fish Cove
- 2008/11/27
- たえこのワイン
Flying Fish Cove
Caves Road Wilyabrup, Margaret River WA
tel 61 8 9755 6600
fax 61 8 9755 6788
cellardoor@flyingfishcove.com
http://www.flyingfishcove.com/
ワインの香りや味を表現するときに、例えとして何を挙げることが多いだろうか。あるワイナリーをめぐるツアーに参加したとき、案内役のガイドが「アルファベットのAからZでワインのフレーバーを探しましょう。例えばAならApple,Avocado,Almondといったように思い浮かぶフレーバーを出し合いましょう」と提案があり、20人近くいた参加者からは次々と回答が飛び交った。
このように1つ1つ挙げていくとワインのフレーバーを表現する「例え」は無限にあるように思える。白ワインで代表的なのはシトラス、柑橘系のさわやかな香り。赤ワインではブラックベリーやアーモンドといったところだ。このような例えを知っておくと、ワイナリーでテイスティングしたときに「美味しい」とか「良い」といった抽象的な意見ではなく、自分にとってどのように感じたかを表現できるので、ワインボトルに書いてある言葉やほかの人の評価を参考にしている。
先日参加した集まりで、白ワインを2本オーダーした。1本は「Optimise」の2007年シャルドネで、飲みやすいのだが柑橘系の苦味にも似た後を引かない苦味があり、食事によく合っていた。2本目は「Flying Fish Cove」の2006年セミロン、ソ-ヴィニョン・ブラン。1本目よりミネラルの香りが強いと思った。同席していた友人は「草の臭いがする」と表現したのでもう一度香りだけ確かめると、なるほど草原で深呼吸をしているような爽快感のある香りだった。
今までワインのフレーバーを表現する例えではなかったレパートリーを増やすことができたので、やはり周囲の人の感覚を聞いてみるのは面白い。
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