第208回 Stonyridge Vineyard(2)
- 2012/3/22
- たえこのワイン
【Stonyridge Vineyard(2)】
80 Onetangi RoadWaiheke Island, New Zealand
TEL:+64 9 372 8822
http://www.stonyridge.co.nz/
「あなたは、スクリューキャップ派?コルク派?」という談義は、豪州のワイン愛好家の間でよく繰り広げられている会話ではないだろうか。
新世界である豪州やニュージーランドではスクリューキャップの導入が進んでおり、高品質で安価なワインを生産することに成功している。なにしろ、スクリューキャップを導入することで、「Failure」と呼ばれる品質が規定に合わないワインを600分の1にまで減らすことができるそうで、非常に合理的だ。
一方で、前回紹介した「Stonyridge Vineyard」のジョンさんは声高にコルク栓を推していた。同ワイナリーではワインのためにコルクの木を植えていることから、高価な輸入品を使わなくてよいそうだ。実際のコルクの木を見たのは初めてだったが、確かに幹がスポンジのように柔らかい。この自家製コルクを使い、手摘みのブドウで作るワインは、ワイヘキ島のスローライフを象徴しているようだ。コルク栓の良いところは「自然であること」「栓を抜く音とワインの染みたコルクの香りが楽しめること」だとジョンさんは言う。
豪州で普段飲むワインは、ほとんどがスクリューキャップだ。たまには、キッチンで眠っているワインオープナーを使ってコルク栓をゆっくり開ける楽しみ方もいいだろう。
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