第138回 TULLOCH
- 2010/11/4
- たえこのワイン
ワイナリーはそれぞれ、アイコンを持っていると思う。例えばNZの「Oyser Bay」と言えばソービニョン・ブラン。メルローやピノ・ノワールも販売しているがそれらを最初にイメージする人は少ないだろう。南オーストラリア(SA)州の「Penfolds」は、高級ワインで有名なGrangeのシラーズではないだろうか。
先日訪れた「TULLOCH」では断然、シラーズの印象が強かった。ここは、ハンターバレー近郊に住む友人から薦められたワイナリーで「Pokolbin Dry Red」のシラーズはシドニーの酒屋にも卸している。しかし、実際に酒屋でお目にかかったことはなく、数店探し回ってもどこも売り切れだった。一般の酒屋では買えないワインもテイスティングさせてもらったが「Pokolbin Dry Red」の調和がとれた香りと味に魅了されてしまった。
テイスティングが進むにつれ、高価なワインが出される。「JYTSelection」のシラーズは1本50豪ドルの高値だが、やはり味の余韻を長く楽しめる特徴が際だっていた。「Hector Limited Release」のシラーズになるとより高値の1本60豪ドル。06年のものはすでに売り切れで、過去10年で最高の出来となる07年は、すでに購入予約が埋まりつつあるそうだ。
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