第224回 Jim Barry Wines
- 2012/7/19
- たえこのワイン
【Jim Barry Wines】
Craig Hill Road, CLARE SA 5453
Tel: 08 8842 2261
http://jimbarry.com/
先日、英国出身の友人に母国や欧州の飲料と豪州の飲料で違いを感じるか聞いてみました。というのも、筆者は豪州産のビールも好きですが、日本で飲むプレミアム系のビールはやはり味が違うように感じるからです。面白いことに、友人も同じようにビールやサイダーは欧州が良いと言っていました。さらに面白いことに、2人ともワインについては豪州という恵まれた国でずいぶん甘やかされたという意見で一致したことです。
英国であれば、近隣のワイン生産国から良いワインがたくさん入手できそうなものですが、友人に言わせるとワインに関しては豪州の方がレベルが高いそうです。また、彼女が豪州ワインを好む理由に、あまり熟成された豊潤なワインよりもさらりと飲める若いフレッシュなワインを好んでいるという嗜好が関係しています。母国では「シャルドネ」ばかり飲んでいたらしいのですが、豪州ではソービニョン・ブラン、リースリング、ピノ・グリジオやオーク樽で熟成をしないタイプのシャルドネを飲むようになり、その飲みやすさに感激したと言います。新世界ならではのバラエティーの多さと、若者へのマーケティングが成功しているからでしょう。
そんな彼女に今回勧めたのが「Jim Barry Wines」のWatervale Rieslingです。リースリングを得意とするこのワイナリーの中でドライなタイプのリースリング。雑味が少なくすっきりとしているので、豪州のシーフード、特に貝類との相性がぴったりです。冷蔵庫で冷やして、パシフィックオイスターと合わせるも良し、常温に近いくらいでピピ貝の酒蒸しと合わせるも良しです。貝類と白ワインを合わせるのは、味や香りが合うのはもちろん、貝類に多く含まれている鉄の吸収を阻害するタンニンが白ワインにはほとんど含まれていないという点も好都合でしょう。
シーフードとの相性 ★★★★
すっきり度 ★★★☆
オークの香り ★☆☆☆
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