第23回 Wynns Estate

ワインと食事のマッチングを考える勉強会に参加しました。食事は、ブルスケッタ、前菜2種、メイン2種、デザート3種というフルコース以上の品がサービスされます。合わせるワインは、スパークリングワイン、白ワイン5種、赤ワイン5種、デザートワイン2種の合計13種類でした。参加者は16人で、テーブルに所狭しと並べられたワイングラスは圧巻です。

参加者は、それぞれのワインをテイスティングしながら、どの料理とマッチするか検討し話し合います。そして会の最後には、最もマッチした食事とワインを選び、その理由も発表します。

一般的にスパークリングや白ワインはシーフードやチキンなど白身の肉と相性が良く、赤ワインは牛肉、ラム肉など赤身の肉と相性が良いとされていますが、この会で話題となったのが年代物で深みのあるシャルドネと軽やかなライト ミディアムボディーのピノ ノワールの比較でした。カテゴリーで言えば、当然シャルドネは白ワイン、ピノ ノワールは赤ワインに属しますがボディーで考えると、この日のシャルドネはピノ ノワールよりも重厚でリッチでした。そのため、前菜のウズラ料理ではピノ ノワールがベストマッチ、メインの白身魚ではシャルドネがベストマッチ、と前菜に赤ワインを合わせる少し珍しい組み合わせとなりました。

最後に参加者全員が頭を悩ませたのが、デザートとワインのマッチングです。デザートワインが2種ありましたので、当然ながらデザートに合わせるだろうと思ったのですが、実際にデザートと一緒にすると甘過ぎて合わない、ということが分かりました。参加者が口々に「コーヒーが飲みたい」とつぶやき、それは筆者も同感でした。

しかし、あえてワインと合わせるなら、ダークチョコレートフレーバーと上品なタンニンがある「Wynns Estate」のカベルネ ソービニョン(Black Label/2006年)ではないかと思いました。

食事とワインのマッチングは、オーストラリアでは、ワインがどれだけ食事を引き立てられるかに焦点が置かれます(フランスでは逆)そのため、ワインの中に食材のフレーバーを探し、マッチさせると食事を引き立たせてくれます。白ワイン、赤ワイン、デザートワインなどカテゴリーに縛られず、意外なマッチングを探してみると面白いです。

渡部妙子NNA豪州マーケティング部長

投稿者プロフィール

日本で栄養士・管理栄養士資格を持つ。食品会社の品質管理員や、病院食・学校給食の献立作成、栄養指導業務に従事した経験も。06年渡豪。豪州ワインのおいしさに魅せられ、ワイナリー、ワインバーめぐりを趣味とする。 5年間で訪問したワイナリーは50カ所以上。

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