新・たえこのワイン 第34回 「Chateau Haut Guillebot」

【Chateau Haut Guillebot】
33420 Lugaignac France
Tel: 00335 57 84 53 92
www.chateauhautguillebot.com

「レッドオブセッション」というドキュメンタリー映画を観ました。邦題は「世界一美しいボルドーの秘密」で、最高級のボルドーワインが世界でどのように取引されているか、また、近年購買力が最も強くなった中国との関係にもスポットを当てています。監督はオーストラリア人ワーウィック・ロス氏で、同氏はビクトリア州にワイナリーを持ち、自らワインビジネスに携わっています。アジアとの距離が近いオーストラリア人だからこそ着眼したテーマだったのかもしれません。

【投資のためのワイン】

さて、この映画の中で取引されているボルドーワインは世界のトップクラスで、驚くほど高額な価格で売買されています。もちろん、最高級ワインを求めることはワイン好きであれば理解できるのですが、購入したワインが最終的に開けられるのは、また別の転売先であったりします。ワインを飲みたいから買うのか、投資として買うのか─。ボトルの中身よりも銘柄と年代に投資する、それゆえに空ボトルのみの闇取引もあるというから驚きです。

【気軽に買えるボルドーワイン】

ボルドーワインは、前述したような最高級から低価格なテーブルワインまで幅広くあり、気軽に購入できるフランスワインのひとつです。フレンチフェスティバルで出店していたChateau Haut Guillebotはエントリーレベルのボルドーワインも多く生産しており、オーストラリアでも20豪ドル(約1,900円)前後で入手できます。また、世界にはボルドースタイルを参考にしているワインはたくさんあります。オーストラリアであれば、マーガレットリバーやクナワラ産のカベルネ・ソービニョンやメルローとのブレンドが代表的です。それらは、ボルドーワインに負けず劣らずの高評価を得ています。

 

エントリーレベル ★★★★☆
入手しやすさ   ★★★★☆
ビン熟成の可能性 ★★☆☆☆

 

【駐在員のためのワイン講座】

「ワイン生産地の気候」

今回は世界のワイン生産地とその特徴を探っていきます。ちょっと懐かしい「地理」の授業を思い出しつつ、気候とワインの関連性を見つけてみましょう。

世界のワイン産地は、ヨーロッパ、米国、南米、オセアニアなど多くの国にありますが、ブドウが生育できる気候である緯度30~50度の間に集中しています。その中でもブドウの生育期(北半球:4月~10月、南半球:10月~4月)の平均気温により、気温は「Cool(冷涼)、Moderate(温和)、Warm(温暖)、Hot(暑い)」に分けられます。また、寒暖差などの気候条件は「Continental(内陸性)、Maritime(海洋性)、Mediterranean(地中海性)」の3種類に分けられます。この気温と気候の組み合わせで、世界のワイン生産地を分類分けすることができます。

そこで、オセアニアと世界のワイン生産地を上記に当てはめてみると、共通点が見えてきます。

例えば、フランスのブルゴーニュ地方とニュージーランドのセントラルオタゴは共に寒暖差の激しい内陸性の気候、そして気温は温和に属します。両地のプレミアムワインと言えば「ピノ・ノワール」。似た気候をうまく利用しているのが分かると思います。

また、暖かい地方になるほど生産量が多くなるので、比較的低価格のいわゆる「バルクワイン」の産地となる傾向があります。このように異なる地域でも同じような環境を見つけることで、その土地でうまく生産できるワインを想像することができます。逆に、「○○は、スパークリングワインの産地だから冷涼な気候だろう」というようにワインの種類から地域の気候を予測することもできます。

渡部妙子NNA豪州マーケティング部長

投稿者プロフィール

日本で栄養士・管理栄養士資格を持つ。食品会社の品質管理員や、病院食・学校給食の献立作成、栄養指導業務に従事した経験も。06年渡豪。豪州ワインのおいしさに魅せられ、ワイナリー、ワインバーめぐりを趣味とする。 5年間で訪問したワイナリーは50カ所以上。

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