新・たえこの酒 第43回 「Angove Winery」

【Angove Winery】
Bookmark Avenue, Renmark SA 5341
Tel + 61 8 8580 3100
URL http:// www.angove.com.au

 

シドニーはようやく寒さが緩み、春の訪れを感じます。寒い冬の間は、赤ワインを好む人が多いと思いますが、春にお勧めなのがロゼワインです。色もピンク色で春らしいロゼワインですが、何となく、女性の飲み物のようなイメージになっていないでしょうか。しかし、最近では米国やヨーロッパの若い男性の間でロゼの人気が出てきているようです。兄弟や友人を表す言葉「bro」と「rose」から男友達と一緒に飲むロゼ=「brose」という新しい言葉もできているほどです。「brose」は、本来のロゼの性質であるドライでクリスプなものを指しており、オーストラリアでも早速、大手トレジャリーワインが保有する有名ブランドから「brose」の概念でロゼワインをリリースするそうです。

【3種のロゼを飲み比べ】

そこで今回は、数あるロゼワインの中から生産地を分け、特徴的な3本を飲み比べてみました。

イタリアのヴェネト産、ピノ・グリジオロゼ=白ワインと間違われるくらい薄いピンクのロゼです。ドライな味わいで、複雑さはありませんが幅広い食事に合うタイプです。

米国のカリフォルニア産 、ホワイトジンファンデル=カリフォルニアの代表的赤ワインであるジンファンデルの製造過程で副産物としてできるロゼワインで、低アルコールの甘口ロゼとして定着しています。普段、ドライなワインを好む人にはジュースのように感じてしまうかもしれません。

南オーストラリアのマクラレン・ヴェール産、グルナッシュ/シラーズロゼ=今回の3本のロゼの中で最もドライで、すっきりしたアロマが「brose」にぴったりです。若摘みの果実が使われているので、少しほろ苦さがあり余韻を残します。アップルサイダーが流行した後に「brose」としてヒットを期待できる1本です。

 

Brose候補 ★★★★☆
価格競争力 ★★★☆☆
若者受け  ★★★★☆

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