第47回 「Cassegrain Wines」

CASSEGRAIN WINES PTY LTD
764 Fernbank Creek Road, Port Macquarie, NSW 2444, Australia
Tel: +61 2 6582 8377
http://www.cassegrainwines.com.au/

 

年末の数日、シドニーから420キロ北上したところにあるポートマッコーリーで過ごしました。同地には、いくつかワイナリーがあり観光客で賑わっていますが中でも有名なのがキャセグレイン(Cassegrain Wines)です。日本人には「新幹線のワイン」と紹介するのがわかりやすいかもしれません。約20年もの長きにわたり、東海道新幹線のワインは同ワイナリーから調達されています。

【新幹線のワイン】

同ワイナリーを訪れた時「新幹線のワインは試飲できますか?」とスタッフに聞いてみたところ、一瞬驚いていたものの、日本人と分かるとフレンドリーに多くのことを教えてくれました。例えば、同ワイナリーでは、ぶどう畑を分散して干ばつや悪天候であっても安定した生産ができるよう工夫しているそうです。大手企業との契約で安定供給の努力を続ける姿勢がうかがえます。

また、同ワイナリーは、ポートマッコーリーの姉妹都市である愛知県半田市との交流にも一役買っています。すでに売り切れになっていましたが、昨年は同市との姉妹都市提携25周年を記念して銀箔入りのロゼワインをリリースしています。

さて、肝心のワインの味ですが、定番の「ストーンサークルシリーズ」はドライで酸味のバランスも良く安定感のある仕上がりです。また、個人的に以前からファンだった「フロメントリザーブシャルドネ」は、今回試した2014年産も期待を裏切らない出来になっていました。ほんのり乳酸発酵の風味が漂い、上品なバニラの香りがワインに複雑さを加えています。カリフォルニアのシャルドネよりも軽やかで上品な印象は涼しさを感じさせます。

【シャンブルサンのパイオニア】

今回は、同ワイナリーの赤ワインの魅力も多く発見しました。

まずは、シャンブルサン(Chambourcin)。同ワイナリーはオーストラリアで初めてこの品種を栽培したので「シャンブルサンのパイオニア」と呼ばれています。山ぶどうのようにたくましい品種で、ラズベリーやレッドチェリーの華やかな香りと酸味を持ち、ミディアムボディーのきりりとした飲み口が魅力です。また、2011年産のリーザーブシラーズは昨年のジャパンワインチャレンジで金賞を受賞するなど国際的にも高評価を得ています。

「新幹線のワイン」や姉妹都市の記念ワイン、そして日本のワインコンペでの受賞など、日本との結びつきを強く感じられるワイナリーでした。

渡部妙子NNA豪州マーケティング部長

投稿者プロフィール

日本で栄養士・管理栄養士資格を持つ。食品会社の品質管理員や、病院食・学校給食の献立作成、栄養指導業務に従事した経験も。06年渡豪。豪州ワインのおいしさに魅せられ、ワイナリー、ワインバーめぐりを趣味とする。 5年間で訪問したワイナリーは50カ所以上。

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