地声人語・湖城の窓から- vol.469

2020-9-25

【地声人語】

バルコニーにオーストラリア固有の鳥「レッド・ワトルバード」のつがいがやってきます。雌が見回っている間に、雄がわが家のパセリやチリを狙うという見事なチームワークです。ところが最近は、雄だけしか見かけなくなりました。どことなく寂しげな雄の様子を片目に、鳥類界でもいわゆる「コロナ離婚」が流行中なのかと想像するばかりです。(岩下)

 

近所の公園にオーストラリアのトカゲの一種「ウオータードラゴン」の集団がやってきます。春になったので、例年見かけるなじみの1匹のほか、今年になってお目見えの数匹が見事に並んで日光浴をしています。ところが最近は、メスが多くオスが比較的少なくなったようです。ウオータードラゴン界でもいわゆる「ハーレム」化が進んでいるのかと懸念するばかりです。(欣達)

 

キッチンにオーストラリアではよくあるように「アリ」のご一行がやってきます。流しに1匹、戸棚に2匹と、まるで巣のありかを察知させないためのような見事な撹乱作成です。ところが最近は、こちらも新兵器をゲット、巣に持ち帰った後にダウンするという殺虫剤です。アリ界にもいわゆる「テイクアウェイ」が受入れられるかと効果を期待するばかりです。(尋助)

【湖城の窓から】

「産業の血液」

オーストラリア政府統計局(ABS)が発表した今年第2四半期の国内総生産(GDP)は前期比7%縮小、2四半期連続のマイナス成長で29年ぶりのリセッションに突入しました。ニュージーランドも同時期のGDPは12%縮小、コロナの影響が色濃く出ています。

農業界においても各所に混乱がみられますが、意外なのは農業関係の求人が高水準になっていること。求人数はコロナ前の対前年比で18%増、直近の底だった対2002年比では300%増です。考えてみると、州境規制によるピッカーの不足は全国的に問題になっていますし、混乱が生じているのは輸送網の中断や市場の停滞など、主にサプライチェーンの出口部分。ラニーニャの影響で今後も十分な雨も期待できますし、豪州農業の生産部分は順調と言っていいのかもしれません。求人内容もよく見ると、農場管理者や農学者といった生産管理部門がメインです。

しかし、出口の閉塞が続けばいずれ上流部門へも影響が出るでしょう。輸送の問題により野菜の輸出が減ったというのもその表れ。モノが動かないと生産活動が止まる、産業の血液と言われる物流の重要性に気付かされるこの頃です。(ウェルス編集長)

【ウェルスのトリビア ~今週の紙面から~】

スーパーフードとして期待が高まっているキヌア。粗利益は小麦やカノーラの何倍でしょうか?(答えは記事中に)

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ウェルスのトリビア

オーストラリアの農産物輸出相手国の第1位は中国で、第2位は日本ですが、第3位はどこでしょうか?(答えは記事中に)

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