地声人語・湖城の窓から- vol.524

2021-10-22

【地声人語】

初めてまぜそばを食べました。日本発祥であるにもかかわらず日本で食べたことがないものをシドニーで食べるのか、と友人は笑いましたが、「つけ麺派だった」と返答しました。友人によると、麺を食べきった後に残った具はご飯と食べるのが作法。炭水化物の過剰摂取が気になりましたが、最後のご飯も食べ、まぜそばデビューを果たしました。(弥生)

初めてチェーンソーを使いました。庭に大木などなかった日本では全く無縁の工具です。オージーの友人によると、樹木は両側から切るのが作法。薄く切った切り株は、玄関のオブジェにもなりました。とにかくうるさいのと、時々チェーンが外れて危ないのが気になりましたが、まずは無事、木こりデビューを果たしました。(西嵐)

初めて猫を飼いました。日本では犬を飼っていたのですが、その違いに驚きます。犬なら尻尾を振り、激しく愛情表現をしてきますが、猫は買い主を認識しているのか、していないのか、孤高の振る舞いです。獣医によると、こちらも気づかない振りをするのが作法。普段の行動が気になりましたが、追いかけ回さず、飼い主デビューを果たしました。(尋助)

【湖城の窓から】

「酪農業界の謎」

オーストラリアの酪農家数が急減していることが気になっています。1980年に2万1,994軒だった酪農家が、現在は5,055軒にまで減少。減少率は実に77%です。

2年前まではその理由は、利益率の低さだと言われていました。干ばつによる高い生産コストにもかかわらず、原乳を売った代金である生産者乳価が低く押さえられ、事業を継続することが不可能になったということです。しかし、天候が回復し生産者乳価も上昇した現在、酪農業界の景況感は改善したにもかかわらず、廃業する酪農家は一定数存在します。

他国を見てみると、ニュージーランド(NZ)は80年に1万6,123軒だった酪農家は、現在1万1,179軒。利益率が高いと言われるNZでさえ、30%減少しています。さらに利益率が高いといわれる南アフリカは、オーストラリア以上に酪農家は減っています。そして米国は、何と減少率は85%に上ります。19万軒以上いた酪農家は、現在3万2,478軒にすぎません。実際、英国やアルゼンチン、ウルグアイ、アイルランドを加えた主要8カ国で、酪農家が増えた国はありません。事業を続ける酪農家は規模を拡大する一方で、生産は大きく伸ばさずに価格を維持する、という思惑が世界共通なのでしょうか。

これから生産のピーク時期を迎えるオーストラリア。気候は良く需要も強いのですが、今シーズンの生産量の伸びは0-2%にとどまる見込みです。(編集長)

【ウェルスのトリビア 〜今週の紙面から〜】

蒸留酒メーカーのラーク・ディスティリングが、タスマニアに3カ所目となる蒸留施設を取得しました。これにより、同社は以前から計画していたあることを、前倒しで実行するそうです。さて、それはどんなことでしょうか?(答えは記事中に)

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ウェルスのトリビア

メルボルンのスタートアップ、バーディーが、ハエの幼虫を使ったゴミ処理ビジネスを展開しています。さて、このエコビジネス、処理過程で発生するのは水と何でしょうか?(答えは記事中に)

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