地声人語・湖城の窓から- vol.526

2021-11-5

【地声人語】

自宅の窓から見える向かいのバルコニーに、木材が運び込まれました。住人によるDIYが始まったようです。しばらくすると背の高いハイテーブルと共にBBQや屋外用のパラソル型ヒーターが設置され、すっかり小洒落たスタンディングバーの様相に。ご近所付き合いを始めてパーティーに招かれてみたいものです。(岩下)

自宅の窓から見える大きなユーカリの木に、いつもコッカトゥーが停まっています。小洒落たデザインのトサカとは裏腹に、いつも品のないだみ声で陣地争いをしています。すっかり天上でケンカしている様相に、たまには私が間に入って、まあまあそう争いなさるな、と仲裁してみたいものです。(西嵐)

自宅の窓から見える遠い空に、ラピュタの城と見まごう見事な積乱雲が見えました。夏が始まったようです。爽やかな青空の下、ビールを片手に読書と小洒落てみましたが、数分で退散。11月初旬とはいえこの国の直射日光で、すっかり茹で蛸の様相に。春秋のマイルドな気候を今一度味わってみたいものです。(尋助)

【湖城の窓から】

「この10年間で」

約10年前、中国で国産粉ミルクを飲んだ子ども10万人以上に、重い腎臓結石などの健康被害が発生する事件がありました。検査の結果、地場大手の蒙牛や伊利の製品からも有害なメラミンが発見され大騒ぎとなり、国産品への信頼感が失墜する事態になりました。このスキャンダルが、折からの中産階級の増加と相まって「高品質食品は高コストでも」という認識を生み、輸入粉ミルクのシェアが急拡大しました。

その後、2016年を境に中国の出生率が低下し、今では有数の高齢化国家日本と並ぶ水準です。中国メディアによると今後数年で人口は減少に転じる可能性があり、国連も中国本土の人口は2030年にピークに達し、その後減少に転じると予測しています。

そして粉ミルク市場では2017年ごろ、高品質を謳った地場メーカーが盛り返します。販路に強みを持つ国産品はまず地方市場を握り、高級化も進み都市にも進出、輸入品との競争が始まりました。

市場が縮小し競争も激化すれば成長は減速します。そう見切って中国から撤退した海外メーカーも出ました。英系老舗ブランドのミード・ジョンソンは今年6月に中国事業を売却。買ったのは中国投資ファンドの春華資本。海外ブランドの現地企業化が始まりました。

一方、出生率の低下に危機感を持った中国政府、今年5月には1夫婦に3人まで子どもを認めました。子どもの数を「政府が決める」ということに、あらためて強い違和感を覚えますが。(編集長)

【ウェルスのトリビア 〜今週の紙面から〜】

ニュージーランド商業委員会が、小売大手カウントダウンとフードスタッフに資産売却命令を検討しています。これに対し2社は、他社との競争も高まっていると反論していますが、その例に挙げられた他社とは、どのスーパーでしょうか?(答えは記事中に)

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ウェルスのトリビア

メルボルンのスタートアップ、バーディーが、ハエの幼虫を使ったゴミ処理ビジネスを展開しています。さて、このエコビジネス、処理過程で発生するのは水と何でしょうか?(答えは記事中に)

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