豪中FTA交渉が最終局面、農産物が鍵

 11月の妥結を目指すオーストラリアと中国の自由貿易協定(FTA)交渉で、アボット首相は農産物にかかる関税撤廃で中国からニュージーランド(NZ)と同等以上の条件を引き出すため、中国への圧力を強めていくもようだ。同首相は昨年、豪中FTAの一年内での妥結を公約に掲げている。3日付シドニー・モーニング・ヘラルドが伝えた。

ロブ貿易相はこれまで、9年目に入った豪中FTA交渉の「長年の努力を無駄にする意図は全くない」と発言し、「(満足のいく)合意に至るまで交渉を続ける」方針を明言。しかし同紙によると、アボット首相は自ら課した「一年内」の期限を守ることを強く意識しており、来年以降の交渉継続に対して政権内から消極的な声が出ているようだ。

政府筋によると、先月北京で開催された第21回会合では、1,000ページ以上に及ぶFTA文書について、詳細を詰める重要な作業が進んだもよう。

豪中FTAの11月妥結をめぐっては実現に批判的な声が聞かれる一方、中国が交渉で譲歩に応じる時期が慣例的に最終局面の土壇場であることから、妥結が可能との意見も上がっている。

ロブ貿易相はまた、このほど韓国を訪問し、年末までの豪韓FTAの発効を目指して、同国の主要閣僚などにロビー活動を展開した。関連する関税法案は既にオーストラリアの上院で可決されており、野党労働党も支持している。【7日付デイリーNNA豪州&オセアニア版より】

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