TPP乳製品交渉、NZ抜きなら離脱も=貿易相

環太平洋連携協定(TPP)交渉で乳製品の扱いを日本と米国が二国間の非公式会談で決めた場合、ニュージーランド(NZ)の交渉離脱もあり得る─。NZのグローサー貿易相が、週末シドニーで開催されたTPP交渉の閣僚会合後に語った。28日付NZヘラルド(電子版)などが伝えた。

同貿易相は閣僚会合で、甘利明TPP担当相とフロマン米通商代表に対し、乳製品の扱いについての交渉を二国間だけでまとめないよう要請。「NZは世界最大の乳製品輸出国であり、(TPP交渉で)無視できる国ではない」と伝えたとしている。

同貿易相はTPP交渉において、NZ抜きで乳製品の扱いが決まってしまうことが「間違いなく主要な懸念」と発言。日米両国が意見をすり合わせて枠組みを作ることは受け入れるが、交渉をまとめる最終協議をNZ抜きで行うべきではないと主張した。また、「日米が自分たちにとってだけ有利となる交渉を行おうとした場合、NZがTPP交渉にとどまるかという点で、大きな政治的な問題が発生するだろう」とけん制した。

その一方、今回の閣僚会合全体については「過去3年間で出席した中ではおそらく、最もまとまった(solid)会合だった」と評価。「ゴールラインは見えている状態だが、だからといって問題なくラインを越えられるわけではない」としている。

■日本参加は諸刃の剣

グローサー貿易相は28日NZラジオに対し、日本のTPP交渉参加について、世界3位の経済大国が参加する意義は大きいが、日本は国内の酪農業を強く保護しているため「諸刃(ものは)の剣」となっていると発言。昨年のTPP交渉の大部分は、コメや牛肉、豚肉、乳製品、砂糖、自動車など関税撤廃について日米の対立が解消されないことから、こう着状態が続いている。

また日米の非公式会談の内容について「分かっているのは、両国が集中した協議を行っているということだ」としている。

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