豪年金ファンド、農業分野への投資に開眼か

オーストラリアのスーパーアニュエーション(退職年金)ファンドが、農業分野への投資に対し従来とは違うアプローチを模索し始めているようだ。ニューサウスウェールズ州拠点の年金ファンド大手ファースト・ステート・スーパー(FSS)のウェッブ氏は、年金ファンドが農業分野への投資に目を向け始めてからまだ日が浅いものの、各ファンドが投資方法を学び始めていると述べた。公共放送ABCが4日、伝えた。

ウェッブ氏は、年金ファンドは数百万豪ドル規模の大きな投資を好む傾向があり、農業分野で適切な投資先が見つからないことが問題だと指摘。オーストラリアの農業分野を生産者や農家などセグメント別に見ると、世界でも競争力のある産業であることが分かり、年金ファンドにとっても魅力的な投資先であることが示されているとしている。

FSSは昨年、アーモンド生産大手セレクト・ハーベスツが運営するアーモンド畑を1億5,000万豪ドル(1豪ドル=約84円)で取得し、セレクトに期間20年間でリースバックしている。ウェッブ氏はこの投資モデルについて、セレクト側は運営資金を手にして事業を拡大でき、FSS側もリースバックにより利益を得られると説明した。

■「投資先として成熟」

東部州最大の穀物商社グレインコープの元社長兼最高経営責任者(CEO)で、現在は飲料大手コカ・コーラ・アマティルの社長を務めるアリソン・ワトキンス氏も、農業分野が投資先として成熟市場で、付加価値を与えられると指摘。例として、牛乳から乳児用粉ミルクを加工する事業は、高い投資利益が得られるとしている。

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