NTかんがい事業の第3弾突然発表、困惑も

北部準州(NT)政府は3日、オード(Ord)かんがい事業の第3弾「オート・ステージ3」を発表し、新たに農地1万4,500ヘクタールを開発する民間企業を募集する提案依頼書(RFP)の受け付けを開始した。これは、同事業をNTと西オーストラリア州の州境まで拡大するものだが、先住民アボリジニを支援する北部土地評議会(NLC)は、急速な開発拡大が突然発表されたことに困惑している。公共放送ABCが4日、報じた。

NT政府はこれまで、オード・ステージ3の開発は段階的に進める方針を示していたが、それに反する発表となる。NLCのモリソン最高責任者によると、先住民の伝統的な土地所有者らは、NT政府が発表するまで、計画の詳細を何も知らされていなかったという。

先住民の土地所有者らは、開発対象となる農地に先住民にとって聖地とされる土地が含まれることから、オード・ステージ3の全ての地域を一気に開発することに反対している。NLCはこれまで、「オード・ステージ3A」と呼ばれる小さな区画から段階的に開発を進める方向で交渉を行っていたという。

一方、ヒギンスNT一次産業相は、ODUがこれまで多くの予備作業を行ってきたとし、民間企業の参画を求める時期が来たと説明。今後は開発を提案する企業が直接、土地権の所有者らと交渉することになると述べた。

NT政府は2012年、オード・ステージ3を進めるため、オード・デベロップメント・ユニット(ODU)を設立。年間40万豪ドル(1豪ドル=約83円)の予算を割り当てている。

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