農林水産省、NSWと協力視野に会談

農林水産省の上月良祐政務官が20日、オーストラリアのシドニーを訪問し、ニューサウスウェールズ(NSW)州ブレア第一次産業相と、農業・食糧分野における農林水産省とNSW州との協力に向け会談を実施した。会談では、農業分野全般にわたる協力に加え、シドニー・フィッシュ・マーケット(SFM)移転と再開発に向けた技術協力や人的交流について話し合った。【ウェルス編集部】
上月政務官は会談に先立ちSFMを視察し、SFMのスケッパー社長から、事業の規模やシドニー周辺の市場の状況などに加え、向こう4年にわたって予定されている移転計画についての説明を受けた。
SFMは1966年のオープン以来、シドニーのブラックワトル湾(Blackwattle Bay)で施設を拡張しながら成長してきた。
ただ、過去50年近くでシドニーの人口構成が大きく変化し、近年はアジア系移民の増加などのため水産物の需要が急増していることや、施設が老朽化していることなどを理由に、SFMは同湾の南側への施設移転と再開発を計画している。新施設は年間600万人の訪問者を収容できる規模と計画されており、現在の2倍となる。
SFMはNSW州政府の土地をリースして事業を行っており、移転後の土地も引き続き同州政府からリースすることになる。同州政府は、現在のSFMの土地は居住区として再開発する予定だ。

SFMにはオーストラリア中で水揚げされた商品が集まる

SFM移転計画についての説明に耳を傾ける上月政務官

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