原産野菜の栄養価に注目を=国際研究機関

スーパーマーケットなどで入手できる野菜は見た目や日持ちが良くなった一方で、栄養価が低下している─。途上国での野菜生産や栄養改善に取り組む国際研究機関ワールド・ベジタブル・センターのキーティング事務局長が指摘した。同事務局長は、こうした一般的な野菜に代わりに、栄養価の高い原産植物や果物、野菜が人間の健康促進に役立つとの見方を示している。news.com.auが報じた。

キーティング事務局長は、国際園芸学会議の一環としてブリスベンで開催された「原産野菜に関する国際討論会」の席で、原産野菜が持つ潜在性について説明。過去50年間で野菜の品種改良家が日持ちの良さや見た目の改善ばかりに目を向けた結果、野菜に含まれるビタミンやミネラルといった栄養価が低下しつつあると訴えた。

同事務局長が例に挙げたモロヘイヤ(jute mallow)は、200~300グラムを食べると1日に必要なビタミンAをすべて摂取できるが、キャベツの場合では約1キログラムを食べなければならない。また、ビタミンCの豊富なローゼル・ハイビスカスは、100グラム当たりにビタミンCが約260ミリグラム含まれ、かんきつ類の同約50ミリグラムを大きく上回るという。

ただ、こうした原産野菜の多くは、適切とされる生産量や栽培方法、収穫後の管理方法に関する調査がなされておらず、質の高い種子の入手が困難な状況にある。キーティング事務局長は、オーストラリアでは農業研究費の多くが小麦や畜牛の研究に充てられていると述べ、野菜の研究にもより多くの資金が投じられるべきと指摘している。

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