苦境のニンジン産業、アジア向け輸出に期待

オーストラリアのニンジン農家は価格安と生産コスト高により、ほかの野菜農家に比べ厳しい事業環境を強いられている─。 野菜業界の団体オースベジが指摘した。一方、アジア向けの輸出機会は苦境のニンジン業界にも訪れているとして、期待感を示している。14日付ランドが報じ た。

オーストラリア農業資源経済・科学局(ABARES)の統計によると、2007/08年度から 11/12年度までの4年間にニンジンの平均価格は24%下落したが、業界の投入コストは42%上昇した。オースベジのショーン・マスカット広報担当は 「どの野菜農家でも、販売価格の伸び幅を上回るペースで生産コストが上昇しているが、中でもニンジン生産者が最も打撃を受けている」と説明した。

た だ、ニンジンの輸出高は13/14年度に約5,600万豪ドル(約52億3,780万円)に達し、前年度比で9%増加した。同広報担当は「大きな輸出機会 が訪れており、生産者には現状に負けず事業を続けるよう呼び掛けている」と述べ、長期的なプロジェクトになるものの、期待できる利益は大きいと期待感を示 した。

■豪カゴメが濃縮物輸出

カゴメ(本社・名古屋市)の オーストラリア関連会社カゴメ・オーストラリア(豪カゴメ)は昨年、アジア向けのニンジン濃縮物輸出を開始。ニューサウスウェールズ州南部バンナルー (Bunnaloo)に保有する80ヘクタールの農場で栽培したニンジンを使って、年間600トン分の濃縮物を生産している。

豪カゴメのジョン・ブラディー最高経営責任者(CEO)は、日本や韓国、タイで野菜ジュースの人気が高く、ニンジン濃縮物に対するアジアのジュース加工会社からの需要は大きいと述べている。

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