園芸作物の中国向け輸出額、5年で5倍に
- 2016/3/1
- 青果
オーストラリアの中国向け園芸作物の輸出額が過去5年間で5倍以上に増加していることが、オーストラリア農業資源経済・科学局(ABARES)の報告書で分かった。ウィークリー・タイムズが伝えた。
同報告書によれば、中国向けの園芸作物の輸出額は、2009/10年度の2,000万豪ドル(1豪ドル=約81円)から、5年後の14/15年度には1億1,300万豪ドルに増加した。同期間に果物の輸出額は600万豪ドルから6,400万豪ドルに増えている。
オーストラリアの園芸作物の全輸出額は14/15年度に21億豪ドルに上り、このうち環太平洋連携協定(TPP)参加国向けが34%を占めた。最大はニュージーランド(NZ)向けで1億9,600万豪ドル、これに米国の1億3,600万豪ドル、日本の1億3,000万豪ドル、シンガポールの1億500万豪ドルが続いた。
米国向けの園芸作物は09/10年度の1億1,200万豪ドルから過去5年間で2,400万豪ドル増加した。中でも堅果の輸出額が2,200万豪ドルから6,500万豪ドルに伸びている。オーストラリアと米国の自由貿易協定(FTA)の下、米国の輸入関税は大半の園芸作物について15年1月1日から撤廃されている。
■日本向けも増加
日本向けの園芸作物の輸出額は09/10年度の1億2,000万豪ドルから1,000万豪ドル増加した。果物の日本向け輸出額は6,100万豪ドルから5,900万豪ドルに減少したものの、野菜の輸出額は3,300万豪ドルから3,800万豪ドルに増加。
15年10〜12月には特にオレンジとマカダミアナッツ、アスパラガスの輸出額が伸びている。日本とオーストラリアの経済連携協定(EPA)に伴い、マカダミアナッツやアスパラガスなどを含む園芸作物の多くは関税が撤廃されている。
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