「Wagyu」肉表示の調査、有力農家が歓迎

オーストラリア国内で生産販売される「和牛(Wagyu)」肉の食品表示をめぐり消費者保護当局が調査を開始する見通しであることを受け、和牛生産で有名なブラックモア氏が、「消費者が和牛と表示された肉の質の高さを信頼できることは重要だ」として歓迎している。23日付オーストラリアンが報じた。

過去10年間の人気の高まりで和牛を飼育する農家が増え、オーストラリアで飼育される和牛は12万頭を超える。しかし現時点では「フルブラッド」と呼ばれる純血種のほかに、アンガス種やホルスタイン種の母親を持つ交雑種も同じ「Wagyu」として販売されていることから、国内生産者の間では、純血種だけを「Wagyu」と表示すべきか、それとも品質や味が劣る交雑種も「Wagyu」として扱うかについて議論がなされてきた。

ビクトリア州中部アレクサンドラでブラックモア・ワギュウ・ビーフを経営するブラックモア氏は「日本では和牛と呼ばれる牛に交雑種は含まれない。しかしオーストラリアでは交雑種も和牛と呼ばれており、日本に輸出することもできるため、問題視されている」と状況を説明。「Wagyu」肉の食品表示に対する当局の調査がなぜもっと早くに行われなかったのか理由が分からないと語った。一口に和牛と言っても異なる要素があり、現在の食品表示では、品質に応じた価格を支払っているのかどうかなどを消費者が把握できないことがあるとしている。

オーストラリア自由競争・消費者委員会(ACCC)による食品表示の調査については、オーストラリア和牛協会(AWA)も、業界の利益につながるとして歓迎している。

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