羊とヤギの電子タグ、全国での義務化見送り

オーストラリア国内で飼育される羊とヤギの生産履歴を確認できる電子タグの導入をめぐり、連邦政府は導入を義務化しない方針を明らかにした。州・準州政府の農業相は、現行制度を強化すべきとの考えで一致する一方、電子タグ装着の義務化を進めたい州・準州政府に関しては、義務化を認めることで合意した。公共放送ABCが伝えた。

連邦政府は、口蹄(こうてい)疫など家畜伝染病の感染拡大阻止を目的に、羊の生産履歴をより効率的に確認する手段として電子タグの導入を検討していた。

業界では現在、全国家畜個体識別制度(NLIS)の下、耳に装着する識別タグ、もしくはICタグ(RFID)が使用されている。農業資源経済・科学局(ABARES)は電子タグの装着を義務化するよりも、現行のNLISを充実させるべきと提言しており、州・準州政府の農業相はこれを受け入れた格好。

オーストラリア羊肉協議会(SCA)は、連邦政府の決定を歓迎。各州政府とNLISの改善方法について今後話し合いを進める見通しだ。

ビクトリア(VIC)州農業者連盟(VFF)のフェルドマン家畜部門代表も、今回電子タグの義務化が見送られたことを歓迎。しかし一方で、VIC州政府が将来的に電子タグの義務化を視野に入れていると指摘し、「業界はコスト増などの問題を抱えており、VIC州政府が電子タグの装着義務化を進める前に、こうした懸念について(同州政府と)話し合う機会を得たい」と話している。

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