QICが畜産大手買収、国内投資家に存在感

クイーンズランド(QLD)州政府傘下の投資会社QLDインベストメント・コーポレーション(QIC)が、畜産大手ノース・オーストラリアン・パストラル(NAPCO)の株式80%を取得した。QICが取得した農業資産では過去最大。外資による農場取得が続く中、国内投資家の存在感を示した格好だ。地元メディアが9日までに伝えた。

NAPCOはQLD州と北部準州(NT)で大規模牧場を運営。買収額は明らかにされていないが、QICが取得した株式の評価額は3億豪ドル(1豪ドル=約80円)を超えるとみられている。

QICは、英上場企業MPエバンスが保有するNAPCO株全てと、1937年から同社に出資するタスマニア州のフォスター家が保有していた株式60%を取得。英国の年金基金PPSも株式取得に参加している。残る20%は、フォスター家が維持する見通しだ。

QLD州のピット財務相は、QICによるNAPCO買収は、オーストラリア人と英国の年金基金を代表した投資だと説明。「(QICによるNAPCO買収は)いかなるときに実施されてもQLD州にとって朗報だが、特に連邦政府とQLD州政府が北部開発計画に取り組む中で実施されたのは格別だ」と述べた。

NAPCOは1877年から事業を始め、私有の畜産会社としては国内最大規模を誇る。QLD州とNTに保有する牧場面積は計580万ヘクタールで、牛の飼育頭数は17万8,000頭に上る。

■パラウェイも農場2カ所取得

マッコーリー・グループ傘下の畜産大手パラウェイ・パストラルが、QLD州の肉牛農場2カ所(広さ計160万ヘクタール超)を1億3,000万豪ドルで取得した。

取得したのは、バークリー・テーブルランド地域のロックランズの農場(66万7,900ヘクタール)と、州南西部のタンバー・ステーション(102万ヘクタール)となっている。

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