ピルバラで和牛ドリームチーム、星実業家が結成
- 2016/6/2
- 畜産
西オーストラリア(WA)州ピルバラ地区を和牛の一大産地に変革しようと、同地の肉牛農場を買収したシンガポール人実業家のブルース・チェン氏がこのほど、和牛生産の「ドリームチーム」を結成した。品評会ではグランプリを獲得し、業界に衝撃を与えている。ウエスト・オーストラリアンが伝えた。
チェン氏は昨年、パードゥー・ビーフ(Pardoo Beef)を1,350万豪ドル(1豪ドル=約78円)で買収。パードゥー・ビーフは5月、オーストラリア和牛協会(AWA)の品評会に初めて出品し、グランプリを獲得し。
パードゥー・ビーフに対しては、AWAの会長であるピーター・ギルモア氏が経営する、WA州アルバニー近郊の牧場アイアンゲート・ワギュウが種牛を供給。同州バンバリー近郊の食肉処理場V&Vウォルシュの共同所有者であるピーター・ウォルシュ氏のほか、北部準州とクイーンズランド州、ニューサウスウェールズ州に計2.4ヘクタールの牧場を所有し、和牛3万5,000頭を含む14万頭を肥育するピーター・ヒューズ氏、和牛の遺伝子を海外に広めた武田正吾氏も協力している。
ヒューズ氏はパードゥーに対し、今後3年間で和牛の種牛と子牛を最大で各6,000頭、供給することで合意。子牛はF5(純血度96.9%)の高品質だという。
チェン氏は、2019年末までに和牛の肥育頭数を1万〜1万1,000頭に増やす考え。同氏は中国でたばこと酒類の免税販売事業を手掛けており、パードゥーの初期投資は自己資金で賄う方針だ。今後は2,500万〜3,000万豪ドルを投資する計画という。
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