日本向け牛肉輸出減、外食需要に期待=MLA

オーストラリア産牛肉の日本向け輸出量は今年1〜3月期に減少したものの、日本市場における消費者の好みの変化や食品サービス分野の成長は、オーストラリアの牛肉業界にとって前向きな兆しだ─。オーストラリア食肉家畜生産者事業団(MLA)が4月発表の業界リポートで指摘した。

MLAによると、2015年は日本向け牛肉の輸出量が前年比2%減に落ち込む一方で、輸出額は同15%増の18億9,000万豪ドル(1豪ドル=約80円)を記録。しかし今年に入り、オーストラリア国内で牛肉の供給がひっ迫していることなどから、今年1〜2月の日本向け牛肉輸出量は、前年同期比21%減の5万3,448トン、輸出額も1億9,200万豪ドルと、同23%減少した。

MLAは日本向け輸出が今年に入って日本向け輸出が減少した理由として、オーストラリア国内での供給問題以外に、◆日本では1〜2月に、豚肉の輸入量が27%増、鶏肉の輸入量が13%増えた一方、牛肉輸入が12%減少し、牛肉に代わるほかの安価なタンパク質の供給が増加した◆日本で米国からの冷蔵牛肉の輸入が52%増加◆日本でのオーストラリア産冷凍牛肉の在庫が増加◆日本では家計支出や給与水準、物価などが徐々に回復しているものの、高齢者を中心に消費者が依然として支出に慎重になっている─ことなどを挙げた。

■外食で牛肉人気復活か

その一方、日本チェーンストア協会の統計によると、日本では今年に入り、スーパーマーケットの食品販売が前年同期比で伸びている。さらに、日本フードサービス協会の報告書でも、食品サービス業界では1〜2月に、売り上げと顧客数、1人当たりの支出額のすべてが前年同期比で改善したことが示された。

MLAはほかにも、日本で2月に洋食のファストフード販売が16%増加し、日本マクドナルドが新商品「グランド・ビッグマック」の人気を背景に昨年12月から業績を改善していることに触れ、今後、日本向けの牛肉輸出を拡大できる可能性に期待を寄せている。

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