豪最大牧場の買収、国内投資会社が新提案

オーストラリア最大の牧場を保有する牧畜業者S・キッドマン&カンパニーに対し、オーストラリアの投資会社ドマコム(DomaCom)が、同業ロイズ・ビジネス・ブローカーズと共同で新たな買収案を提示した。23日付オーストラリアン・ファイナンシャル・レビューが伝えた。

S・キッドマンに対する新たな買収提案の受け付けは26日が締め切り。S・キッドマンの売却手続きを受け持つ会計大手EYのマニフォールド氏は、ドマコムの新提案で買収合戦が「振り出しに戻った」と述べ、新提案が何らかの結論に達するまでには数カ月掛かるとの見通しを示した。

ドマコムは、S・キッドマンが外資の所有となるのを防ぐため、クラウドファンディングで買収資金を募っていたが、今回ロイズと組んで共同買収案を提示した。提示額は総額3億7,000万豪ドル(1豪ドル=約79円)と、中国の複合企業である上海鵬欣集団と投資会社オーストラリアン・ルーラル・キャピタル(ARC)が先に提示していた額と同額となる。

ドマコムはすでにEYとの協議を始めており、買収に関連する書類の閲覧も認められているという。

オーストラリア連邦政府のスコット・モリソン財務相は4月、上海鵬欣とARCによるS・キッドマンの買収は、国益に反するとの見方を予備決定として表明。上海鵬欣集団とARCは買収案をいったん撤回したが、総選挙後に修正案を提示するとみられている。

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