第241品 「オールド・ファッション・クエンチャー」

ニュージーランド(NZ)のスーパーで、所狭しと並んでいるフルーツジュース。安価なプライベート・ブランド商品から、高級なナショナル・ブランド商品まで多種多様にそろっています。今回取り上げるのは、その中でも2リットルで4.4NZドル(1NZドル=約65円)と高価な部類に入る、チャーリーズ・ドリンクスの「オールド・ファッション・クエンチャー」。いわば昔ながらの手搾り風ジュースといったところ。

この会社の創業は1991年で、ステファンとマーク、サイモンという幼なじみ3人組がオレンジ果汁を売り出したのが始まりです。濃縮還元果汁を使わないことがウリで、当初のキャッチフレーズは「Honest(正直)」でした。2001年にはスムージーや果汁をベースにしたスポーツドリンクも発売、早くも06年にはNZ証券取引所に上場します。

その後NZでシェア5位にまで成長した同社の人気に目をつけたのが、日本のアサヒグルーブ。11年には友好的株式公開買付(TOB)で総議決権の90%を取得、後に完全子会社化しました。このころにはオーストラリアにも工場を設立、製品はアジアや中東にも輸出されています。さすがにもうジュースは手搾りではないでしょうね。

ちなみにこの「オールド・ファッション・クエンチャー」、果汁100%ではありません。天然サトウキビから作ったものですが砂糖も入ってます。爽やかな酸味を出すクエン酸も水も入ってます。でも渇いたのどを癒やすソフトドリンクといったら、これがベスト。(尋助)

 

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