第189品 リバーサイド・ブリュワリーのクラフトビール

手作りなので量はまちまち

さまざまな味を楽しめることから、広く人気を博しているクラフトビールですが、シドニーの西部地域では長い間醸造所がなく、住民は個性的な味わいを楽しむことはできませんでした。

しかし2012年、近年発展が目覚ましいパラマタ(Paramatta)に、ようやく1軒、クラフトビール醸造所「リバーサイド・ブリュワリー」が設立され、地域住民は個性的な味を楽しむことができるようになりました。

同醸造所は、醸造家パダン氏と実業家パン氏が共同で立ち上げ、当初はその名の通り、市内を流れるパラマタ川のほとりのパン氏のプラスチック工場に間借りしていたそうです。しかしすぐに地域住民からの人気に火が付き、設立1年で2,600リットルの生産設備がある現在の場所に移転、独立しました。

パダン氏は、この醸造所について、「個人の情熱で立ち上げたもので、計画ではもっと小さい予定だった」と話しています。

醸造するビールは時期によって異なるようですが、エール系でどれも香りが高いものです。おすすめは「44番のアメリカン・アンバーエール」。グラスに注ぐと黒ビールに近い濃い琥珀(アンバー)色にフワッとした泡が立ち上がります。口に含めばやや強めにローストされたフレーバーが広がり、甘いような不思議な苦みが特徴的です。キレや軽快さでは飽き足らないビアフリークに特に楽しんでいただきたい一本です。価格は6本パックで25豪ドル(1豪ドル=約79円、価格は調査当時)。金曜日と土曜日の午後2~6時だけ開店しています。(尋助)

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