ソバの時代は来る?
オーストラリアも御多分に漏れず、日本食ブームのごとき状況が続いている。だが、こちらでなかなか理解されないのでは、と思うのは「ソバ」だろう。ソバの栄養や、「のどで食べる」とも言われる音を鳴らしてすする食べ方、残ったそばつゆにお湯を足して飲む「そば湯」、その特殊な打ち方などなど、ソバの背景にある風習や文化を知らないと、実にシンプルで味気ない冷めんだと思われるかもしれない。
日本食店の営業者に聞くところによると、オーストラリアではソバの仕入れ値はうどんよりも高いそうで、扱いにくいこともあるようだ。それでも、ソバはオーストラリアの農場で広範囲に生産されている。ソバ粉の加工工場が整備されれば、案外国内で安く調達できるのではないかと想像される。
シドニーでもうまいラーメン屋が評判になり、行列を作る昨今。一方で、手打ちソバの良さが理解されて、行列ができる日は……オーストラリアにはたぶん来ないだろう。(西嵐)
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