グルテン断ち実験

医療専門家から、グルテンアレルギーの可能性を指摘されて驚いた。オーストラリアに来て初めて聞いたアレルギーが、まさか自分と関わる可能性があるとは思いもしなかった。そこでものは試しと、小麦粉を避ける食生活を2週間続けてみようと気軽に思い立った。もしかすると体調面の変化があるかもしれない。

翌日からパンや麺類を断つ日々が始まった。だが、これが至難の業だった。外食する際には極力ライス系を食べたが、パンやパスタだけでなく、甘いスイーツやチョコレート・スナックなど何にでも小麦粉は入っていることに気づく。シーザーサラダにだって注文してからクルトンが入っているのに気づいた。

先日、安倍首相の取材で訪れたキャンベラでは、街の半径5キロ周辺にサンドイッチ以外は存在しないのではと思われた。もはや万事休すだ。何も食べないか、実験を放棄するかのどちらかだ。そして実験は、1週間と数日で断念させられた。

実験で分かったことは、グルテン断ちはオーストラリアじゃムリである、ということだった。(西嵐)

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