コンブチャの謎

健康志向が高まるシドニーで最近、健康食品店に行くと必ず見かけるコンブチャ(Kombucha)。始めは「昆布茶」が海外進出かと思い、なぜカラフルで種類があって冷えているのか、一体どんなマーケティング戦略だろうと首をかしげていたら、実はまるで昆布とは関係がなかった。

「コンブチャ」という菌を加えて発酵させた甘いお茶で、原産の中国北部では、長寿の秘訣と信じられてきたとか。がん予防、新陳代謝の向上、デトックス、アルカリ体質改善などの効果があり、オーストラリアが世界に誇るミランダ・カーも愛飲しているというから健康マニアには見逃せない。

2年ほど思いあぐねていたが、とうとう友達に勧められて、ラズベリー風味のコンブチャを飲んでみた。東南アジアによくある甘い中国茶にお酢と炭酸を加えて、さらに水で薄めたような奇妙な味。昆布が頭から離れない自分には、なんとも不思議なお茶だった。(百花)

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